2019年2月7日、警察庁は、全国の警察が2018年に認知した刑法犯は81万7445件で、2017年に戦後最少となってから更に10.7%減ったことが、犯罪認知件数のまとめ(暫定値)で分かったと発表した。
全体に占める割合が大きい「窃盗犯」の減少が要因で、「特殊詐欺」は減ったものの、尚、高い水準にある。
犯罪別の『殺人』認知件数と、『殺人の実数』では若干の違いがある。
これは「殺人事件」として捜査本部を設置したものの、起訴の段階で、殺人で立件できずに傷害致死に切り替えられた場合などで、減ったものと推測されます。
また、傷害や暴行は重要犯罪認知件数に含まれていないため、当然ながら、傷害致死や暴行後に死亡した場合も殺人としては扱われていません。
また、統計数字から闇に葬り去られた事案が『無理心中』です。
本来なら、同時に自死する場合を意味しながら、相手の意に反して、先に相手を殺害し、その後、あとを追うというのも『心中』扱いとされます。
しかしそれは『殺人と自殺』であって『無理心中』ではありません。
報道も、統計値も、事件の真実から目を背け、「自死」扱いする事がどうしても納得いきません。
もっと生きたかったはずです。勝手に意に反して命を奪われた人の、許せぬ無念の思いを想像する時、なんと身勝手で傲慢な事でしょう。たとえそれが家族でも…。
2018年では、都道府県別の凶悪犯罪数(全て死亡例)を合計してみましたが、今回は、数字の陰に隠れた実際の犯罪…報道された事件の「タイトル」を順に列挙します。
地方新聞の片隅の小さな事件記事から、全国的に衝撃を与えた事件まで、もう一度記憶を辿って、平成最後の日本の真実とは何か? 日本で何が起こっていたか?
その事件の裏に隠れた、闇の世界を想起し、日本が抱えている真の悲劇を生む根源は何かを考えて見て下さい。