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新・子宮筋腫治療剤「レルミナⓇ錠」が3月1日発売開始

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あすか製薬株式会社(本社:東京都港区芝浦2丁目)と武田薬品工業株式会社(本社:大阪府大阪市中央区)は、武田薬品工業株式会社により創製・開発された、ゴナドトロピン放出ホルモン(gonadotropin-releasing hormone:GnRH)受容体拮抗薬「レルミナⓇ錠40mg(一般名:レルゴリクス、開発コード:TAK-385)」について、2019年1月8日、厚生労働省より『子宮筋腫に基づく諸症状の改善(過多月経、下腹痛、腰痛、貧血)』に対する治療薬として、製造販売承認を取得し、2019年2月26日付で薬価基準収載となった事を受け、子宮筋腫治療剤(GnRHアンタゴニスト)「レルミナⓇ錠40mg」を3月1日より発売しました。



子宮筋腫治療剤レルミナ錠40mg
子宮筋腫に基づく諸症状の改善(過多月経、下腹痛、腰痛、貧血)薬
GnRHアンタゴニスト「レルミナⓇ錠40mg」(一般名:レルゴリクス)



子宮筋腫は、女性の生殖器に発生する良性腫瘍(おでき様)の中で最も多く診られるものです。

45歳までに約10人中7人(約70%)の女性に、少なくとも1つの子宮筋腫が発生します。子宮筋腫の多くは小さく、何の症状も引き起こしません。

◆しかし、白人女性の約4分の1と黒人女性の約半数では、子宮筋腫が各種の症状を引き起こし、子宮筋腫は過体重の女性により多く見られます。

子宮筋腫の発生に繋がる原因は知られていません。
エストロゲン(卵胞ホルモン/発情ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の血中濃度が上昇すると、筋腫の発生が促進されると考えられています。
筋腫はこれらのホルモンの血中濃度が上昇する妊娠中に増大する場合があり、ホルモン濃度が著しく減少する閉経後には縮小する傾向があります。

子宮筋腫の症状は、月経痛、過多月経、過長月経、腹部腫瘤触知、貧血などがあり、子宮筋腫が大きくなると周囲臓器を圧迫し、頻尿、排尿困難、便秘、腰痛などの症状も起こって来ます。

症状の強さは筋腫のある子宮の部位、大きさや個数などによって異なります。
治療の対象となるのは、サイズの大きいもの、次第に増大するもの、痛みなどの症状を伴うものです。

  〔MSDマニュアル家庭版~22.女性の健康上の問題/子宮筋腫〕
  〔公益社団法人 日本婦人科腫瘍学会/子宮筋腫〕





子宮筋腫は発生する部分によって、3つに分類されます。


子宮筋腫
 

 ①子宮の筋層の「外側」にできるものを『漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)』と言い、これは大きくなっても、あまり症状が現れません。
 ②子宮の筋層の「中」で大きくなるものを『筋層内筋腫』と言い、経血が増えたり、月経痛が強くなる事があります。
 ③子宮の「内側」にできるものを『粘膜下筋腫』と言い、この場合は小さな筋腫でも、過多月経や過長月経になる事があります。

  〔花王(株)ロリエ、身体の情報~主な子宮の病期〕



「レルミナⓇ錠40mg」は、下垂体のゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)受容体を阻害する事により、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌を阻害する。
その結果、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン/発情ホルモン)、及びプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が抑制され、子宮筋腫の主要な症状である過多月経、下腹痛、腰痛、貧血を改善する事が期待される。
中でも、子宮筋腫の症状で最も多い過多月経を改善することが、臨床試験により評価されたとの事。


国内臨床第3相試験に於いて、閉経前健康成人女性(9例)に月経周期の3~7日目から「レルミナⓇ錠」40mgを1日1回14日間反復経口投与した結果、LH、FSH、E2(エストラジオール)の血清中濃度が投与1日以内に低下し、プラセボ群と比較して低く推移した。


▼現在、国内で子宮筋腫の適応を有する薬剤(いずれも先発品)は、ナサニール点鼻液(酢酸ナファレリン)、スプレキュア点鼻液/皮下注(ブセレリン酢酸塩)、リュープリン注射用(リュープロレリン酢酸塩)がありますが、点鼻液は原則、使用が6ヵ月以内で、1日2回の使用であり、リュープリンは副作用が多岐におよび、通院注射の服薬遵守(コンプライアンス)が指導されています。


「レルミナⓇ錠40mg」は、初の錠剤で、1日1回の経口薬であるため、今後、子宮筋腫患者の負担を減らす新たな治療選択肢になるとして、期待が寄せられています。




【製品概要】
【製品名】:レルミナⓇ錠40mg
【一般名】:レルゴリクス
【効能・効果】:子宮筋腫に基づく諸症状の改善/過多月経、下腹痛、腰痛、貧血
【用法・用量】
通常、成人にはレルゴリクスとして40mgを1日1回食前に経口投与する。 なお、初回投与は月経周期1~5日目に行う。

【薬価】:905.7円 包装/100錠(10錠×10)
【薬価基準収載日】:2019年2月26 日
【発売予定日】:2019年3月1日
【製造販売元】:武田薬品工業株式会社
【発売元】:あすか製薬株式会社




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