メルクセローノ株式会社(本社:東京都目黒区)は7月4日、「生殖補助医療における黄体補充」を効果・効能とした「ワンクリノン®腟用ゲル90mg」(一般名:プロゲステロン)の日本国内における製造販売承認を取得したと発表した。
生殖補助医療(ART:Assisted Reproductive Technology)は、不妊症のカップル(男女共に)が自然な性交によらず精子と卵子を受精させて、妊娠に導く医療技術の事を指します。
◆女性側の原因としては、排卵の障害、卵管閉塞、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、クラミジアなどの性感染症、子宮内膜癒着症、子宮頸管粘液分泌不全、頸管粘液中の精子に対する抗体、体重の急激な減少やストレスなどがあります。
◆男性側の原因としては、精索静脈瘤、後天的な造精機能障害(高熱後遺症など)、精子を射出する事が出来ない射出射精障害、特発性造精機能障害(無精子症)、精管狭窄などがあります。
器質的(生まれつきの先天性)原因を除くと、卵胞の成熟と、精子の産生が機能していれば、生殖補助医療によって妊娠を成立させる事が可能です。
この際、包括的な不妊治療領域のサポート医療が必要となります。
ワンクリノン®は、「Crinone®」のブランド名で1995年に英国で承認を受けて以降、現在では世界96か国で承認され、78か国で販売されている黄体補充製剤です。
数年前までは、膣内注入アプリケーターは指で絞り出す方式でしたが、昨年以降、注入用プランジャー式(押し出し式)に変わりました。
先端部もねじって折るタイプだったものが、キャップタイプに変更されています。
あなたが快適な姿勢になり、挿入する準備をします。
アプリケーターの丸い先端を膣に挿入した後、プランジャーを押して
膣へジェルを注入して下さい。
その際、少しジェルがアプリケーター内に残っても構いません。
使用後は、家庭ゴミとして捨てて下さい。
アプリケーターの丸い先端を膣に挿入した後、プランジャーを押して
膣へジェルを注入して下さい。
その際、少しジェルがアプリケーター内に残っても構いません。
使用後は、家庭ゴミとして捨てて下さい。
メルクセローノ株式会社は、プロゲステロン(黄体ホルモン)を含む不妊治療薬ポートフォリオ(リスク分散)によって、現在までに推定200万人以上の新生児の誕生をサポートしている。
特に、不妊治療に必要な次の3種類のホルモンについて、遺伝子組換え製剤を含む不妊治療薬の包括的なポートフォリオ(リスク分散/適材適所)を提供しています。
■ 遺伝子組換え型ヒト卵胞刺激ホルモン(r-hFSH)
■ 遺伝子組換え型ヒト黄体形成ホルモン(r-hLH)
■ 遺伝子組換え型ヒト絨毛性ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)(r-hCG)
今回の承認により、不妊治療のリーディング企業として製品ラインナップを強化。同社は、国内における不妊治療領域のリーディング・カンパニーとしてのポジショニングを確立し、継続的な成長を目指して行くとしている。
メルクセローノ株式会社のレオ・リー代表取締役社長は、
「本製品の提供が国内において不妊に悩む女性やカップルへの力強いサポートとなることを期待しています。これからも私たちは不妊治療を希望するカップルの方々の赤ちゃんを授かるという夢の実現に貢献してまいります。」
と述べている。