消費者庁は23日、特定保健用食品(トクホ)の制度が1991年に始まって以来初めて、『日本サプリメント(本社:大阪府大阪市北区茶屋町19-19)』が販売する、粉末清涼飲料「ペプチド茶」など6商品について、許可を取り消したと発表した。
消費者庁が、トクホ=特定保健用食品としての表示の許可を取り消したのは、大阪府大阪市の会社、『日本サプリメント』が販売していた、「豆鼓エキスつぶタイプ」「ぺプチド茶」「ペプチドストレート」「ペプチドスープEX」「ペプチドエースつぶタイプ」「食前茶」の、合わせて6つの商品です。
消費者庁によりますと、これらの商品は、かつお節から作られるアミノ酸の「LKPNM」や、大豆を発酵したエキスに含まれる「トリス」が含まれると届け出て、「血圧が高めの方に適している」「糖の吸収をおだやかにする」と、言った効果を表示する事が許可されていました。
しかし、消費者庁によりますと、いずれの商品も、こうした成分が十分に含まれていなかったり、全く含まれていなかったりする事が分かったと、外部からの指摘で、『日本サプリメント』が調べた所、実際には有効成分が表示より少ない事が分かったと、今月消費者庁に報告があり、既に販売を終了していると言う事です。
消費者庁の調べでは、会社側は、こうした事実を2年前に認識していたと言う事で、連絡が遅い事を重く見て、許可を取り消す処分にしました。
トクホの審査では、第三者の研究機関による分析もあり、2001~2005年の発売時期には6商品は、いずれもパスしていた。消費者庁によると、『日本サプリメント』が指定した分析方法が間違っていたり、発売後に成分の含有量が変わったりした可能性があるという。
トクホの許可が取り消されるのは、1991年に制度が始まって以来、これが初めてです。
『日本サプリメント』は、ホームページ上で、「ご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」とコメントを発表し、6つの商品の販売を終了すると共に、これまでに販売した商品については返品に応じるとしています。