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Channel: 好奇心の扉
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緊急避妊薬「ノルレボ錠」の安価な後発医薬品の製造承認を申請

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富士製薬工業株式会社(本社:東京都千代田区三番町)は2月26日付けで、レボノルゲストレル(levonorgestrel)を含有する緊急避妊薬について、国内初となるジェネリック医薬品の製造販売承認申請を行い、受理されたと発表した。


ノルレボ錠1.5mg
国内で唯一の緊急避妊薬「ノルレボ®錠」
あすか製薬:1.5mgは2016年4月15日販売開始。



「レボノルゲストレル(仮称)」の先発品は、あすか製薬株式会社(本社:東京都港区芝浦)が2011年から発売している、国内で初めて承認された「緊急避妊」の効能・効果を有する薬剤「ノルレボ®錠」で、望まれない妊娠が危惧された場合に、性交後72時間以内に服用することで避妊効果を発揮する。


有効成分のレボノルゲストレル(合成黄体ホルモン)は、WHO(世界保健機関)による緊急避妊のエッセンシャルドラッグ(=その国の保険医療に最低限必要な医薬品)に指定されており、本剤による緊急避妊法は効果が高く、安全性にも優れていると言われており、世界の多くの国で使用され、日本国内に於いても、標準的な方法として用いられています。



ノルレボ錠1.5mgの作用機序
「ノルレボ®錠(レボノルゲストレル)」の作用機序


しかし、「ノルレボ®錠」は薬価未収載品で、保険適応から除外されており、1錠当たり1万5000円前後と見られ、患者の経済的負担が大きい製剤である事から、以前より、多くの医療機関から「ノルレボ®錠」のジェネリック医薬品(後発品)の開発要望が出されていました。

「ノルレボ®錠」は現在、1.5mg錠のみが発売されている(0.75mgは販売終了)。

富士製薬工業株式会社が今回申請したのも1.5mg錠で、1回1錠の服用で用いる。
本剤は、卵胞ホルモンを含有しないため、服用後の吐き気が今まで使用されている製剤に比べ少ない。


問題の価格について富士製薬広報部は、「ノルレボ®錠」の後発品がどの程度になるか、答えられないとしながら、開発経緯に患者の経済的負担もある事から、これを考慮し、今後検討して行く、と話した。





ペタしてね月

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