サノフィ株式会社(本社:東京都新宿区西新宿)グループのサノフィジェンザイム(希少疾患領域、免疫・炎症領域部門)は、昨年4月に薬価収載された、「既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎」治療薬、ヒトモノクローナル抗体『デュピクセント®皮下注300mgシリンジ(一般名:デュピルマブ=遺伝子組換え)」について、5月1日より処方箋を交付することが出来る“注射薬及び在宅自己注射指導管理料の算定対象となる注射薬”として、追加される官報が4月26日に告示されたと発表しました。
日本では、「デュピクセント®」は、成人の既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎、及び12 歳以上の既存治療によっても症状をコントロールできない、重症または難治の気管支喘息に対する治療薬として承認されています。
「デュピクセント®皮下注300mgシリンジ」は、Type2炎症で中心的役割を果たすタンパク質のインターロイキン4(IL-4)とインターロイキン13(IL-13)によるシグナル伝達を阻害するヒトモノクローナル抗体です。
また国内に於いて、アトピー性皮膚炎の適応で承認・販売されている唯一の生物学的製剤です。
免疫系の過剰反応の一種である過剰なType2炎症は、アトピー性皮膚炎や喘息をはじめとするアトピー性/アレルギー性疾患に関与していると考えられています。
患者の通院負担の軽減のため、本剤を『在宅自己注射指導管理料の対象薬剤』とするための要望書が、公益社団法人/日本皮膚科学会と、一般社団法人/日本アレルギー学会から厚生労働省に提出されました。
サノフィジェンザイム・ビジネスユニット/ジェネラルマネジャーのパスカル・リゴディ氏は、次の様に述べた。
『既存の治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎、及び(又は)気管支喘息を罹(も)つ患者にとって、注射を受けるために隔週で通院し、「アトピー性皮膚炎の診断・治療に精通している医師の下で投与…という『警告』が付加されていました」が、この方法以外に、2週間隔で在宅自己注射という選択肢が増えました』
『革新的な医薬品で、痛みや苦しみを和らげると共に、希少疾患を罹つ少数の人々から、慢性疾患を罹つ何百万もの人々まで、寄り添い支え続けると同時に、患者のQOL向上に貢献します』
と、添えた。
【製品概要】
【販売名】:デュピクセント(dupixent)®皮下注300mgシリンジ
【一般名】:デュピルマブ(遺伝子組換え=Dupilumab)
【効能又は効果】:
◆アトピー性皮膚炎の場合:通常、成人にはデュピルマブ(遺伝子組換え)として初回に600mgを皮下投与し、その後は1回300mgを2週間隔で皮下投与する。
◆気管支喘息の場合:通常、成人及び12歳以上の小児にはデュピルマブ(遺伝子組換え)として初回に600mgを皮下投与し、その後は1回300mgを2週間隔で皮下投与する。
【製造販売承認取得日】:2018年1月19日
【薬価収載日】:2018年4月18日
【薬価】: 81,640円