厚生労働省の薬事・食品衛生審議会 医薬品第一部会は8月29日、BioMarin Pharmaceutical Japan 株式会社(バイオマリン社/本社:東京都渋谷区代々木)から製造販売承認申請が出されていた、ライソゾーム病の一つに分類される、希少指定難病の「セロイドリポフスチン症2型(CLN2)」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品・希少疾病用医薬品「ブリニューラ脳室内注射液150mg(セルリポナーゼアルファ=遺伝子組換え)」の承認を了承した。
セロイドリポフスチン症2型(CLN2=Neuronal Ceroid Lipofuscinosis type 2/または神経セロイドリポフスチン症2型)は、先天性代謝異常のライソゾーム病(Lysosomal disease)の中に分類されるセロイドリポフスチン症(CL=Ceroid Lipofuscinoses)のタイプの1つです。
セロイドリポフスチン症は、変異する遺伝子のタイプによって、CLN1~CLN10までの10型に分類され、セロイドリポフスチン症2型(CLN2)は、第11染色体p15.4遺伝子座(TPP1=Tripeptidyl-peptidase 1/トリペプチジルペプチダーゼ1)に異常が認められる常染色体劣性遺伝形式で遺伝する疾患です。
〔参考元:https://link.springer.com/article/10.1186/s12883-018-1206-1 ⇒© 2019 Springer Nature Switzerland AG〕
〔ニューロン・セロイド・リポフスチン症のタイプ◇http://bisc423ncl.blogspot.com/2012/05/types-of-ncls.html〕
〔https://omim.org/entry/204500◇®1966-2019 Johns Hopkins University〕
◆セロイドリポフスチン症(CL)そのものは、細胞内で老廃物を分解する機能に障害が生じ、細胞内にリポフスチン(Lipofuscin)という不溶性褐色消耗性色素が蓄積する、進行性の遺伝性神経変性疾患で、視力障害、運動失調、痙攣などを呈し、最終的には寝たきりとなる。
米国では、CLN2の発症率は年約10万人に 2人~4人で、日本国内の患者数は、セロイドリポフスチン症全体で、2001年の全国調査で27例との報告があった。
発症年齢、臨床経過により、一般に乳児型、遅発性乳児型、小児型、成人型の4タイプに分けられ、セロイドリポフスチン症2型(CLN2)は幼児期の2~4歳の間で発症します。
CLN2は、他の徴候が現れる前に、子供たちは良く言語発達の緩徐で酷い遅れに悩まされる病態を示す事があります。
また典型的な早期の兆候として、運動失調と失明などの重篤な転帰をたどり、急激に症状が進んで、8~12歳の間で死に至ります。
〔国立研究開発法人 小児慢性特定疾病情報センター〕
〔USA.gov……National Institute of Neurological Disorders and Stroke/Ceroid lipofuscinosis 2 (CLN2 disease)〕
https://www.ninds.nih.gov/About-NINDS/Impact/NINDS-Contributions-Approved-Therapies/Cerliponase-alfa-Brineura%C2%AE-%E2%80%93-Ceroid
「ブリニューラ®(Brineura®)脳室内注射液150mg(セルリポナーゼアルファ)」は、セロイドリポフスチン症2型(CLN2)に対する治療のために開発された酵素補充療法薬で、CLN2の患者に欠損しているトリペプチジルペプチダーゼという酵素を補充する事で、CLN2患者の特徴であるリポフルスチンの蓄積を減少させます。
「ブリニューラ®(Cerliponase alfa)」は現在の所、CLN2の遺伝子異常疾患の進行を効果的に減衰させることが臨床的に承認された、唯一の薬剤です。
【安全情報の表示と使用】
「ブリニューラ®(Brineura® ™)」は、トリペプチジルペプチダーゼ酵素欠失としても知られる、後期乳児神経セロイドリポフスチン症2型(CLN2)の3歳以上の症候性小児患者の歩行能力、又はクロール(運動)能力の低下を遅らせることが承認された、処方薬です。
[Ⅰ]「ブリニューラ®(Brineura® ™)」は、脳への液体の注入(脳室内注射としても知られる)と、感染のリスクを減らすため、滅菌技術の使用によってのみ投与されます。
[Ⅱ]脳室内へのアクセスデバイス、又はポート(開口部)は、最初の注入の少なくとも5~7日前に配置する必要があります。
[Ⅲ]脳室内アクセス装置関連からの感染は、「ブリニューラ®(Brineura® ™)」治療で観察されている事象です。
[Ⅳ]感染症の兆候が発生した場合は、直ぐに医師に連絡し処置を実施すること。
[Ⅴ]患者(小児)の脳室内アクセスデバイスは、時間の経過と共に、交換する必要が生じる場合があります。
[Ⅵ]本剤の使用量は、300mgを1週間置きに脳室内に電解質(Electrolytes/5ml)と共に投与。
[Ⅶ]本剤は、3歳未満の小児患者の安全性と有効性は確立されていません。
https://www.brineura.com/
★本稿について…本疾患及び本治療薬に関する日本国内の文献や参考書籍が非常に希有で詳細に欠けるため、ほとんどの内容を海外のウェブサイトに頼らざるをえない事から、英文翻訳に数多の困難がありました。
本稿の内容の正確な記述はリンク先にあるので、確認したい方はそちらのサイトをご覧下さい。また使用量は米国の例を記載しています。
セロイドリポフスチン症2型(CLN2=Neuronal Ceroid Lipofuscinosis type 2/または神経セロイドリポフスチン症2型)は、先天性代謝異常のライソゾーム病(Lysosomal disease)の中に分類されるセロイドリポフスチン症(CL=Ceroid Lipofuscinoses)のタイプの1つです。
セロイドリポフスチン症は、変異する遺伝子のタイプによって、CLN1~CLN10までの10型に分類され、セロイドリポフスチン症2型(CLN2)は、第11染色体p15.4遺伝子座(TPP1=Tripeptidyl-peptidase 1/トリペプチジルペプチダーゼ1)に異常が認められる常染色体劣性遺伝形式で遺伝する疾患です。
〔参考元:https://link.springer.com/article/10.1186/s12883-018-1206-1 ⇒© 2019 Springer Nature Switzerland AG〕
〔ニューロン・セロイド・リポフスチン症のタイプ◇http://bisc423ncl.blogspot.com/2012/05/types-of-ncls.html〕
〔https://omim.org/entry/204500◇®1966-2019 Johns Hopkins University〕
◆セロイドリポフスチン症(CL)そのものは、細胞内で老廃物を分解する機能に障害が生じ、細胞内にリポフスチン(Lipofuscin)という不溶性褐色消耗性色素が蓄積する、進行性の遺伝性神経変性疾患で、視力障害、運動失調、痙攣などを呈し、最終的には寝たきりとなる。
米国では、CLN2の発症率は年約10万人に 2人~4人で、日本国内の患者数は、セロイドリポフスチン症全体で、2001年の全国調査で27例との報告があった。
発症年齢、臨床経過により、一般に乳児型、遅発性乳児型、小児型、成人型の4タイプに分けられ、セロイドリポフスチン症2型(CLN2)は幼児期の2~4歳の間で発症します。
CLN2は、他の徴候が現れる前に、子供たちは良く言語発達の緩徐で酷い遅れに悩まされる病態を示す事があります。
また典型的な早期の兆候として、運動失調と失明などの重篤な転帰をたどり、急激に症状が進んで、8~12歳の間で死に至ります。
〔国立研究開発法人 小児慢性特定疾病情報センター〕
〔USA.gov……National Institute of Neurological Disorders and Stroke/Ceroid lipofuscinosis 2 (CLN2 disease)〕
https://www.ninds.nih.gov/About-NINDS/Impact/NINDS-Contributions-Approved-Therapies/Cerliponase-alfa-Brineura%C2%AE-%E2%80%93-Ceroid
「ブリニューラ®(Brineura®)脳室内注射液150mg(セルリポナーゼアルファ)」は、セロイドリポフスチン症2型(CLN2)に対する治療のために開発された酵素補充療法薬で、CLN2の患者に欠損しているトリペプチジルペプチダーゼという酵素を補充する事で、CLN2患者の特徴であるリポフルスチンの蓄積を減少させます。
「ブリニューラ®(Cerliponase alfa)」は現在の所、CLN2の遺伝子異常疾患の進行を効果的に減衰させることが臨床的に承認された、唯一の薬剤です。
【安全情報の表示と使用】
「ブリニューラ®(Brineura® ™)」は、トリペプチジルペプチダーゼ酵素欠失としても知られる、後期乳児神経セロイドリポフスチン症2型(CLN2)の3歳以上の症候性小児患者の歩行能力、又はクロール(運動)能力の低下を遅らせることが承認された、処方薬です。
[Ⅰ]「ブリニューラ®(Brineura® ™)」は、脳への液体の注入(脳室内注射としても知られる)と、感染のリスクを減らすため、滅菌技術の使用によってのみ投与されます。
[Ⅱ]脳室内へのアクセスデバイス、又はポート(開口部)は、最初の注入の少なくとも5~7日前に配置する必要があります。
[Ⅲ]脳室内アクセス装置関連からの感染は、「ブリニューラ®(Brineura® ™)」治療で観察されている事象です。
[Ⅳ]感染症の兆候が発生した場合は、直ぐに医師に連絡し処置を実施すること。
[Ⅴ]患者(小児)の脳室内アクセスデバイスは、時間の経過と共に、交換する必要が生じる場合があります。
[Ⅵ]本剤の使用量は、300mgを1週間置きに脳室内に電解質(Electrolytes/5ml)と共に投与。
[Ⅶ]本剤は、3歳未満の小児患者の安全性と有効性は確立されていません。
https://www.brineura.com/
★本稿について…本疾患及び本治療薬に関する日本国内の文献や参考書籍が非常に希有で詳細に欠けるため、ほとんどの内容を海外のウェブサイトに頼らざるをえない事から、英文翻訳に数多の困難がありました。
本稿の内容の正確な記述はリンク先にあるので、確認したい方はそちらのサイトをご覧下さい。また使用量は米国の例を記載しています。