日本たばこ産業株式会社(JT=本社:東京都港区虎ノ門)及び鳥居薬品株式会社(本社:東京都中央区日本橋本町)は、2020年1月23日、日本たばこ産業が日本国内における製造販売承認を取得した、世界初となる外皮用JAK阻害剤のアトピー性皮膚炎治療薬「コレクチム®軟膏0.5%(一般名:デルゴシチニブ)」について、4月22日付で薬価基準に収載された事と、6月24日より鳥居薬品が販売を開始することを発表しました。
<アトピー性皮膚炎について>
アトピー性皮膚炎は、痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)です。
その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって発症すると考えられています。
アトピー性皮膚炎は、湿疹性疾患の中でも最も頻度の高い疾患であり、治療では、皮膚バリア機能の改善や、保持のための保湿外用薬を継続的に使用し、皮膚の炎症に対してはステロイド外用薬、タクロリムス外用薬(免疫抑制外用薬)などの▼抗炎症外用薬の使用が推奨されている。
これらの治療で効果不十分な場合に、免疫抑制剤(経口シクロスポリン)の間欠投与が行われます。
「コレクチム®軟膏0.5%」は、外用のヤヌスキナーゼ(JAK=Janus kinase)阻害薬で、アトピー性皮膚疾患に用いるものとしては世界初のJAK阻害薬として承認されました。
細胞内の免疫活性化シグナル伝達に重要な役割を担うヤヌスキナーゼ(JAK)の働きを阻害し、免疫反応の過剰な活性化を抑制することで、アトピー性皮膚炎(自己免疫・アレルギー性疾患)を改善する、非ステロイド性の世界初の外用JAK阻害剤です。
「コレクチム®軟膏0.5%(一般名:デルゴシチニブ)」は,ヤヌスキナーゼファミリー(JAK1,JAK2,JAK3及びTyk2)の全てのキナーゼ活性を阻害する事により、種々のサイトカイン・シグナル伝達(各臓器細胞が産生する情報を伝達する生理活性物質)を阻害する。
この作用機序に基づき、サイトカイン(=インターロイキン)により誘発される過剰な免疫細胞、及び炎症細胞の活性化を抑止して、皮膚の炎症を抑制すると共に、サイトカインにより誘発される掻破行動(そう痒)を抑制すると考えられています。
国内で実施した、16歳以上のアトピー性皮膚炎患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験において、有効性の主要評価項目である、投与開始日を基準とした最終評価時の『*mEASI』スコアの変化率について、プラセボ(偽薬)に対する「コレクチム®軟膏0.5%」の優越性が確認されると共に、長期投与時における安全性についても確認されました。
* 国内外のアトピー性皮膚炎の重症度評価として周知されているEASI(Eczema Area and Severity Index)スコアから、頭頸部スコアを除いた mEASI(modified EASI)スコア
▼重症度のアトピー性皮膚炎に用いられる主な薬剤。
◇デュピルマブ(デュピクセント皮下注/ヒトモノクローナル抗体)
◇タクロリムス(プロトピック軟膏/免疫調整外用薬)
◇ベンダザック(ジルダザック軟膏/非ステロイド消炎鎮痛)
◇スプロフェン(スルプロチン軟膏ほか/非ステロイド消炎鎮痛)など
◇◇抗アレルギー薬
【製品概要】
【製品名】:コレクチム®軟膏0.5%(CORECTIM® Ointment 0.5%)
【一般名】:デルゴシチニブ(Delgocitinib)
【薬効分類名】:外用ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤
【効能又は効果】:アトピー性皮膚炎
【用法及び用量】:通常、成人には、1日2回、適量を患部に塗布する。尚、1回あたりの塗布量は5gまでとする。(包装:5g/10チューブ)
【薬効分類】:269(その他の外皮用薬)、投与患者数581,000人
△尚、本剤は現在、2歳以上16歳未満の小児アトピー性皮膚炎患者を対象とした国内第III相臨床試験を実施しています。
【薬価】:139.70円(0.5%1g)
【製造販売承認日】:2020年1月23日
【薬価収載日】:2020年4月22日
【発売日】:2020年6月24日
【製造販売元】:日本たばこ産業株式会社
【販売元】:鳥居薬品株式会社
本剤は2016年10月に、日本たばこ産業株式会社と鳥居薬品株式会社が共同開発を開始した製品です。
<アトピー性皮膚炎について>
アトピー性皮膚炎は、痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)です。
その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって発症すると考えられています。
アトピー性皮膚炎は、湿疹性疾患の中でも最も頻度の高い疾患であり、治療では、皮膚バリア機能の改善や、保持のための保湿外用薬を継続的に使用し、皮膚の炎症に対してはステロイド外用薬、タクロリムス外用薬(免疫抑制外用薬)などの▼抗炎症外用薬の使用が推奨されている。
これらの治療で効果不十分な場合に、免疫抑制剤(経口シクロスポリン)の間欠投与が行われます。
「コレクチム®軟膏0.5%」は、外用のヤヌスキナーゼ(JAK=Janus kinase)阻害薬で、アトピー性皮膚疾患に用いるものとしては世界初のJAK阻害薬として承認されました。
細胞内の免疫活性化シグナル伝達に重要な役割を担うヤヌスキナーゼ(JAK)の働きを阻害し、免疫反応の過剰な活性化を抑制することで、アトピー性皮膚炎(自己免疫・アレルギー性疾患)を改善する、非ステロイド性の世界初の外用JAK阻害剤です。
「コレクチム®軟膏0.5%(一般名:デルゴシチニブ)」は,ヤヌスキナーゼファミリー(JAK1,JAK2,JAK3及びTyk2)の全てのキナーゼ活性を阻害する事により、種々のサイトカイン・シグナル伝達(各臓器細胞が産生する情報を伝達する生理活性物質)を阻害する。
この作用機序に基づき、サイトカイン(=インターロイキン)により誘発される過剰な免疫細胞、及び炎症細胞の活性化を抑止して、皮膚の炎症を抑制すると共に、サイトカインにより誘発される掻破行動(そう痒)を抑制すると考えられています。
国内で実施した、16歳以上のアトピー性皮膚炎患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験において、有効性の主要評価項目である、投与開始日を基準とした最終評価時の『*mEASI』スコアの変化率について、プラセボ(偽薬)に対する「コレクチム®軟膏0.5%」の優越性が確認されると共に、長期投与時における安全性についても確認されました。
* 国内外のアトピー性皮膚炎の重症度評価として周知されているEASI(Eczema Area and Severity Index)スコアから、頭頸部スコアを除いた mEASI(modified EASI)スコア
▼重症度のアトピー性皮膚炎に用いられる主な薬剤。
◇デュピルマブ(デュピクセント皮下注/ヒトモノクローナル抗体)
◇タクロリムス(プロトピック軟膏/免疫調整外用薬)
◇ベンダザック(ジルダザック軟膏/非ステロイド消炎鎮痛)
◇スプロフェン(スルプロチン軟膏ほか/非ステロイド消炎鎮痛)など
◇◇抗アレルギー薬
【製品概要】
【製品名】:コレクチム®軟膏0.5%(CORECTIM® Ointment 0.5%)
【一般名】:デルゴシチニブ(Delgocitinib)
【薬効分類名】:外用ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤
【効能又は効果】:アトピー性皮膚炎
【用法及び用量】:通常、成人には、1日2回、適量を患部に塗布する。尚、1回あたりの塗布量は5gまでとする。(包装:5g/10チューブ)
【薬効分類】:269(その他の外皮用薬)、投与患者数581,000人
△尚、本剤は現在、2歳以上16歳未満の小児アトピー性皮膚炎患者を対象とした国内第III相臨床試験を実施しています。
【薬価】:139.70円(0.5%1g)
【製造販売承認日】:2020年1月23日
【薬価収載日】:2020年4月22日
【発売日】:2020年6月24日
【製造販売元】:日本たばこ産業株式会社
【販売元】:鳥居薬品株式会社
本剤は2016年10月に、日本たばこ産業株式会社と鳥居薬品株式会社が共同開発を開始した製品です。