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便秘型過敏性腸症候群治療薬「リンゼス錠」が製造販売承認取得

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アステラス製薬株式会社(本社:東京都中央区日本橋)は2016年12月19日、米Ironwood社より導入し、日本に於いて開発しているグアニル酸シクラーゼC受容体作動薬「リンゼス®錠0.25mg(一般名:リナクロチド)」について、便秘型過敏性腸症候群(IBS-C)の効能・効果で、厚生労働省より製造販売承認を取得したと発表しました。

リンゼス錠

尚、本剤は2017年2月15日に薬価収載される。




過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)は、器質的病変を伴わない、腹痛・腹部不快感と便通異常(下痢、便秘)が主体で、それら消化器症状が長期間持続、もしくは悪化や改善を繰り返す機能性疾患です。

ざっくりIBS
過敏性腸症候群の便通異常や腹部症状は、ストレスを始めとする種々の病因によって引き起こされ、最終的には腸管神経の過度の活性化に伴う、消化管運動の昂ぶりによって生じると考えられています。




今回の承認取得は、主に、日本人の便秘型過敏性腸症候群(IBS-C)の成人患者を対象として、国内で実施した第3相試験の結果に基づいています。

「リンゼス®錠」は、腸粘膜上皮細胞に発現している、グアニル酸シクラーゼC(GC-C)受容体に局所的に結合して、活性化する事により、腸管分泌及び腸管輸送能を促進し、更に内臓痛覚過敏(痛み刺激に対する過敏性)を改善します。



「リンゼス®錠」は、成人のIBS-Cと慢性特発性便秘(CIC)の適応症で、世界30か国以上で承認されています。
日本では成人の2.9%が便秘型過敏性腸症候群(IBS-C)であると言われていますが、IBS-Cの効能・効果で承認されている薬剤はありませんでした。



【承認内容の概要】

【販 売 名】:リンゼスⓇ錠0.25mg
【一 般 名】:リナクロチド
【薬効分類】:239 その他の消化器官用薬(内用薬)
【効能・効果】:便秘型過敏性腸症候群
【薬 価】:0.25mg1錠 92.40円(原価計算方式で算定)
【投与患者数】:17万人




尚、本剤の薬価について、類似の効能・効果を有する、トリメブチンマレイン酸塩、ポリカルボフィルカルシウムは薬価収載後10年以上、後発医薬品が収載されている事などから、総合的に類似の効能・効果、薬理作用をもつ新薬算定最類似薬は無いと判断し、原価計算方式で算定したと説明している。





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