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結腸・直腸がん抗悪性腫瘍剤「ザルトラップ®点滴静注」が製造販売承認を取得

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サノフィ株式会社(本社:東京都新宿区)は3月30日、抗悪性腫瘍剤/VEGF(血管内皮細胞増殖因子)阻害剤の「ザルトラップ®点滴静注100mg/同200mg(一般名:アフリベルセプト ベータ(遺伝子組換え))について、「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん(大腸癌)」の効能・効果で、厚生労働省より製造販売承認を取得したと発表しました。


ザルトラップ点滴静注
VEGF阻害薬「ザルトラップ®点滴静注100mg、同200mg」
(米国食品医薬品局(FDA)承認名:ZALTRAP®(一般名:ziv-aflibercept))


「ザルトラップ®点滴静注」は、がんの増殖や転移に関与するVEGF-A、VEGF-B、及び胎盤増殖因子(PlGF)と呼ばれるタンパク質を標的にした分子標的薬です。

VEGF阻害剤は、癌組織(悪性腫瘍)が自らに栄養となる血液を送り込む為、新しく血管を作る「血管新生」作用を阻害する効果のある薬剤で、国内では2007年に製造が承認された、「アバスチン」が最初となりました。

癌の進行を遅らせ、また抗癌剤と併用する事で抗がん剤の効果を促進させる効果も期待出来る。



抗VEGF剤の作用機序
抗VEGF剤の働き
(血管新生阻害作用と腫瘍増殖抑制作用を併せ持つ)
ザルトラップ点滴静注作用機序



オキサリプラチンを含む化学療法で治療中、又は治療後に増悪した転移性結腸・直腸がんについて、2次治療として、『イリノテカン塩酸塩水和物』、『レボホリナート』及び『フルオロウラシル(FOLFIRI 療法)』との併用に於いて、「ザルトラップ®点滴静注」の効果をプラセボ(偽薬)と比較検証した海外第Ⅲ相臨床試験(VELOUR 試験)では、主要評価項目である全生存期間、並びに副次評価項目である無増悪生存期間を有意に改善した事が示されている。

ザルトラップ併用抗癌剤3種
「ザルトラップ®点滴静注」は他の化学療法薬や活性型葉酸製剤と併用。


「ザルトラップ®点滴静注」は、海外では既に70以上の国と地域で承認されており(2017年3月現在)、日本では、2016年4月にサノフィ株式会社が製造販売承認申請を行っていた。

結腸・直腸がん(大腸癌)は国内の患者数が最も多い癌であり、今後も増加する事が予測されています。



【承認された製品概要】

【販売名】:ザルトラップ®点滴静注100mg/200mg
【一般名】:アフリベルセプト ベータ(遺伝子組換え)
【効能又は効果】:治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌

【用法及び用量】:イリノテカン塩酸塩水和物、レボホリナート及びフルオロウラシルとの併用において、通常、成人には2週間に1回、アフリベルセプト ベータ(遺伝子組換え)として1回4mg/kg(体重)を60分かけて点滴静注する。尚、患者の状態により適宜減量する。


◎対象患者はオキサリプラチン(DNA合成阻害薬)を含む化学療法歴を有する、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん患者。
類薬には、「アバスチン」や「サイラムザ」などが有り、臨床上の位置付けは“セカンドライン”以降での治療選択肢の一つとなる。








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