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診療報酬適応承認外でも適応を認める医薬品の5症例を新たに対象に追加

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社会保険診療報酬支払基金(本部:東京都港区新橋)は9月28日、添付文書記載の効能・効果や用法・用量以外でも、審査上認める使用例として5事例を追加する事を公表しました。
Press release ;; http://www.ssk.or.jp/shinryohoshu/teikyojirei/new_jirei/index.files/300928_19_ika.pdf

【第19次審査情報提供事例(医科/核医)】
新たに追加されたのは、次の医薬品における、以下の使用例。


  ①
<一般名:ドキシサイクリン塩酸塩水和物(DOXY)>
<商品名:ビブラマイシン(錠剤)>
<適応菌種>ドキシサイクリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、淋菌、炭疽菌、大腸菌、赤痢菌、肺炎桿菌、ペスト菌、コレラ菌、ブルセラ属、Q熱リケッチア( コクシエラ・ブルネティ)、クラミジア属
<適応症>
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、尿道炎、淋菌感染症、感染性腸炎、コレラ、子宮内感染、子宮付属器炎、眼瞼膿瘍、涙嚢炎、麦粒腫、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、中耳炎、副鼻腔炎、歯冠周囲炎、化膿性唾液腺炎、猩紅熱、炭疽、ブルセラ症、ペスト、Q熱、オウム病

<適応追加症例>
ざ瘡(ニキビ=化膿性炎症を伴うもの)に対して処方された場合に、日本皮膚科学会の「尋常性座瘡(ざそう)治療ガイドライン2017」などを踏まえて、審査上認めるとする。



  ②
<一般名:放射性医薬品基準 人血清アルブミン・ジエチレントリアミン・五酢酸テクネチウム(99mTC)注射液>
<商品名:プールシンチ注>
<適応使用>
各種臓器・部位の血行動態及び血管性病変の診断。


<適応追加症例>
原則として、本剤を「リンパ浮腫」に対して投与した場合、当該使用事例を審査上認める。
但し、用法・用量は、投与部位1箇所あたり、約40~80MBq(メガベクレル)を容量が0.1~0.2mL以内となるように調製の上、皮膚内に投与しシンチグラムを得ること。



【第19次審査情報提供事例(歯科)】

  ③
<一般名:アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウム(AMPC・CVA)>
<商品名:オーグメンチン配合錠 125SS, 250RS/クラバモックス小児用配合ドライシロップ1.01g>
<適応菌種>
本剤に感性のブドウ球菌属、淋菌、大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス属、インフルエンザ菌、バクテロイデス属、プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く)
<適応症>
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、淋菌感染症、子宮内感染、子宮付付属炎、中耳炎
<適応菌種>
本剤に感性の肺炎球菌(ペニシリンGに対するMIC≦ 2μg/mL)、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、インフルエンザ菌、ブドウ球菌属、大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス属、バクテロイデス属、プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く)
<適応症>
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、膀胱炎、腎盂腎炎、中耳炎、副鼻腔炎

<適応追加症例>原則として、「アモキシシリン水和物(内服薬)・クラブラン酸カリウム」を「歯周組織炎」、「歯冠周囲炎」、「顎炎」に対して処方した場合、使用事例を審査上認める。



  ④
<一般名:プロポフォール(注射薬/歯科麻酔)>
<商品名:1%ディプリバン注200mg/20mL、500mg/50m L、1g/100mL、1%ディプリバン注キット200mg/20 mL、500mg/50mL>
<適応症>
全身麻酔の導入及び維持、及び集中治療に於ける人工呼吸中の鎮静

<適応追加症例>
原則として、「プロポフォール(注射薬)」を、「歯科・口腔外科領域に於ける手術、又は処置時等の鎮静」を目的に静脈内鎮静法で使用した場合、当該使用事例を審査上認める。
但し、留意事項を遵守して使用した場合に限る。
又、本使用例は、成人の患者に認める。(高齢者を含む)
<留意事項>
歯科・口腔外科領域に於ける手術又は処置時等の鎮静として、新たに追加された留意事項を遵守する。


  ⑤
<一般名:アモキサピン(三環系=内服薬)>
<商品名:アモキサンカプセル10㎎、25㎎、50㎎、アモキサン細粒10%>
<適応症>
うつ病・うつ状態

<適応追加症例>原則として、「アモキサピン」を「*逆行性射精症」に対して処方した場合、当該使用事例を審査上認める。


*逆行性射精症は…
射精時に陰茎から射出される精液量が減るか、もしくは全く射出されずに、膀胱に逆流する症状を言います。原因は様々ですが、オルガスムは得られ、通常は治療の必要はなく、身体に害はありません。逆流した精液は尿と一緒に排出されます。
しかし、妊孕(にんよう)は難しく、不妊症の原因になる事もあり、子供を希望する場合は医師の指導のもと、不妊治療が必要です。




今回の添付文書記載以外でも診療報酬該当例と認める上で、社会保険診療報酬支払基金は、留意事項として――
①と③の抗菌薬使用に際し、急性炎症期の中等症以上の症状に対して用い、急性炎症期は約3カ月を目安とすること、炎症軽快後は、抗菌薬を中止しアダパレン(ディフェリン他)や過酸化ベンゾイル(ベピオ他)などの薬剤耐性菌の懸念のない薬剤を用いた維持療法に移行すること――などを挙げている。





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