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<耐性ウイルス>抗インフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」12歳未満への投与は慎重に

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2018/2019シーズン、最も多く使われたインフルエンザの新しい治療薬「ゾフルーザ」を服用した患者から、この薬が効きにくい薬剤耐性ウイルスが出ている事を受け、日本感染症学会は17日までに、12歳未満の子供については、投与を慎重にするなどとした提言を新たにまとめた。

ゾフルーザ12歳未満への投与慎重に


学会が新たにまとめた提言によりますと、「ゾフルーザ」について、12歳未満の子どもは耐性ウイルスが大人より多く検出される傾向にあるため「慎重に投与を検討する」としたほか、12歳以上については「データが乏しく、現時点では推奨するかどうかは決められない」としています。
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国立感染症研究所は今年3月12日、新しいインフルエンザの治療薬「ゾフルーザ」に耐性を持つウイルスが、治療薬を服用していない患者から検出されたと発表。
「ゾフルーザ」を使った患者の体内で増殖した薬剤耐性変異ウイルスが、他の人に感染した可能性があるとしている。

薬剤耐性変異ウイルスが広がると、「ゾフルーザ」が効かなくなる恐れもある。

国立感染症研究所などが2018年11月~2019年2月に採取された香港A型のウイルスを解析した所、「ゾフルーザ」を使用していない生後8カ月~12歳の小児3人から、治療薬に耐性を持つ変異ウイルスが見つかったと言うもの。

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塩野義製薬が開発した「ゾフルーザ」は、1回の服用で効果が得られるとして、去年、販売が始まると、最も多く使われるようになり、半年間だけでおよそ600万人分が出荷されました。

「ゾフルーザ」について、日本感染症学会は、広く使われてきた「タミフル」とは異なる効果があり、タミフルが効かない場合や、重症化が懸念される患者に使えるため、慎重に使用することで耐性ウイルスを広げないことが重要だとしています。


インフルエンザの新しい治療薬「ゾフルーザ」については、耐性ウイルスが出やすい事で、処方した医師の中からも懸念が上がっており、既に流行期の兆しが起こり始めた今季の課題となっていました。




★抗生物質製剤の乱用によって、抗菌剤に耐性をもつ感染菌の出現や、抗結核薬に薬剤耐性を持つ多剤耐性結核菌の登場など、薬剤の乱用が、逆に患者の命を奪う可能性が増えています。

医師はもちろん、患者も慎重に薬を選択する時代に入っている事を認識しなくてはなりません。






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