Quantcast
Channel: 好奇心の扉
Viewing all articles
Browse latest Browse all 297

発泡酒・第三のビールに忍び寄る遺伝子組換えコーンスターチ。

$
0
0

第三のビール
第三のビールと呼ばれる新ジャンルのビール


12月9日放送の、「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)を見て、初めて遺伝子組み換えトウモロコシから製造された原料が、「発泡酒」や「第3のビール」に使用されている事を知った人も多かった事だろう‥‥。


しかも肝心の生産大国アメリカでは、逆に、非遺伝子組み換え食品の市場が伸びていると言う報告にも驚きだ。

非遺伝子組み換えトウモロコシの作付け面積が、4年間で7倍以上に拡大。
スーパーの商品には、NPO団体が作った非遺伝子組み換えのマークが入っている。北米を中心にオーガニックハンバーガーショップを展開している「ベアバーガー」では、遺伝子組み換えのとうもろこしではなく、牧草で育てた牛肉のみを使っている。
遺伝子組み換えトウモロコシの作付面積は今年はじめて減少したと言う。

アメリカ人のソールフード、ハンバーガーでさえ遺伝子組み換えトウモロコシは避けられている。




所が、日本では全く逆の道を走り出していた‥‥。

ビール類のうち「発泡酒」や「第3のビール」にも、遺伝子組み換えトウモロコシ由来の原料(コーンスターチ=液糖)が使われるようになって来た。

発泡酒のコーンスターチ
発泡酒と第3のビールでは、
現在、原材料表示に、コーンスターチが遺伝子組み換えかを表示する義務はない。

コーンスターチは、とうもろこしのデンプンで、ビールを発酵させる際に使用する。これを分解して作る液糖は、甘味料として「発泡酒や第三のビール」に使われる。材料のとうもろこしは、遺伝子組み換えも使用される。この原料は国の安全審査を通っている。

日本に輸入される“遺伝子組み換え”は、厚生労働省が安全と判断したものだが、利用者の8割が不安に思っていると言う。
ただ消費者団体は遺伝子組み換え作物由来で、表示義務のない商品でも「消費者が選択できる表示ルール」を求めている。



スナック菓子の非遺伝子組み換え
しかしスナック菓子などでは、
遺伝子組み換えトウモロコシ由来かをしっかり表示。



遺伝子組み換え作物由来の液糖は、既に清涼飲料水に使われ、使用対象がビール類にも拡大した形だ。
製造過程で遺伝子組み換え作物の遺伝子が残らないため、表示義務はない。

現在、日本では加工用のトウモロコシをほぼ全て輸入でまかなっている。そのうち栽培・流通・加工の各段階で、遺伝子組み換え作物が混ざらないように分別管理した「非組み換え」と、ほとんどが遺伝子組み換えトウモロコシからなる「不分別(ふぶんべつ)」の2種類がある。

日本の最大の輸入先である米国では、栽培の約9割が遺伝子組み換えのため、輸入トウモロコシの大半が「不分別」に切り替わり、清涼飲料水や家畜の餌などに使われている。


一方、ビール類は消費者団体が定期的にビール会社に対して「不分別」など遺伝子組み換え品に切り替えていないかを尋ねていた事などから、ビール会社は遺伝子組み換え品に慎重な姿勢を見せて来た。

こうした使用状況に変化がないかを調べるため、10月に国内ビール大手4社にアンケートした。4社は、「アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリービール」。

4社とも、これまでは非遺伝子組み換えトウモロコシ由来のコーンスターチから出来た液糖を使っていたが、「発泡酒」と「新ジャンル/第3のビール」では、不分別(遺伝子組み換え品)に切り替えていた。

その時期について、サントリーは「今年2月製造分から」、アサヒは「3月から」、キリンは「今年に入って順次」。
『サッポロは時期を明らかにしていない。』

理由は、▽「長期的に安定して供給を確保する必要があるため」(サントリー)▽「不分別液糖については清涼飲料や他の食品でも広く使用され、安全上の問題も起きておらず、今後の安定調達も考えた」(アサヒ)--と説明している。

但し「発泡酒」や「第3のビール」以外のビールは、原料にトウモロコシを使わないサントリーを除き、アサヒビール、キリンビール、サッポロビールとも「非遺伝子組み換え品」を使用。


「主婦連合会」の河村真紀子事務局長は「欧州連合(EU)並みの厳しく、シンプルな表示ルールを国は検討してほしい」としている。


【引用元】毎日新聞2015年11月10日: http://mainichi.jp/articles/20151110/ddm/012/040/058000c 


遺伝子組み換え大豆使用の納豆
納豆では初めてらしい、遺伝子組み換え大豆を使用した納豆。


業界トップクラスのシェアを誇る、日本コーンスターチ(株)は、クラクソングレインと提携し、アメリカの農家から直接的に非遺伝子組み換えとうもろこしを仕入れていると発表。仕入れ価格は何んと4年前より3割安くなったという。


と、言う事は遺伝子組み換えトウモロコシで肥育された牛肉を、肉大好きアメリカ人でも避けていると言う事か・・・ではその余りはどこへ行っているのか?

日本国内では、放牧で肉用牛を肥育している所は、ほんのわずか。大半は輸入トウモロコシなどだが・・・。

医薬品の世界では、遺伝子組み換え医薬品は癌治療などでは既に当たり前のようになっている。
この当たり前が、日々、口にする食品や嗜好品にも確実に忍び寄っている。

あとは、個々がそれらをどう判断するかに掛かって来た──。

食料輸入大国・日本。どうする?





ペタしてね



Viewing all articles
Browse latest Browse all 297

Trending Articles