あすか製薬株式会社(本社:東京都港区芝浦)は4月15日、緊急避妊薬「ノルレボ錠1.5mg(一般名:レボノルゲストレル)」を新発売したと発表した。
同名薬剤はこれまでにもありましたが、従来は0.75mg錠で必ず2錠を1度に服用する必要がありましたが、今回新たに発売した「ノルレボ錠1.5mg」は、1錠の服用で済むようになります。
あすか製薬は、「ノルレボ錠1.5mg」について、「アドヒアランス(患者が指示された薬を適切に服用しないで治療に失敗する事)向上を目的に開発した1回1錠タイプの緊急避妊薬」としている。
これに伴い「ノルレボ錠0.75mg」は、在庫限りをもって販売を終了する。
緊急避妊薬「ノルレボ錠」は、性交時の避妊に失敗した際や、望まれない妊娠が危惧された場合に、性交後72時間以内に女性が服用する事で、避妊効果を発揮する国内初の緊急避妊薬(アフターピル)で、2011年5月に発売されました。
有効成分のレボノルゲストレル(合成黄体ホルモン)は、世界保健機関(WHO)による緊急避妊のエッセンシャルドラッグ(保険医療に最低限必要な医薬品)に指定されており、同剤による緊急避妊は国際的な標準方法になっている。
排卵が起こる直前、妊娠を継続させる為に、黄体形成ホルモン(LH)と呼ばれるホルモンが大量に分泌されます。
ただ、ここでプロゲステロン(黄体ホルモン)が投与されると、黄体形成ホルモン(LH)が抑えられ、その結果、排卵が起こらなったり、遅延させたりします。
レボノルゲストレルは、プロゲステロン(黄体ホルモン)と同じ作用を有している為、排卵を止めるので、受精する事はありません。
有効成分のレボノルゲストレル(合成黄体ホルモン)は、WHOによる緊急避妊のエッセンシャルドラッグ(保険医療に最低限必要な医薬品)に指定されています。
医師の診断と処方箋が必要となります。また本薬剤を服用する事で、完全に妊娠が回避出来るものではありません。
本薬剤服用後も、妊娠する可能性がありますので、適切な避妊を行って下さい。
また本薬剤の成分は、乳汁中に移行しますので、授乳中の方は服用後少なくとも24時間は授乳しないで下さい。
同剤は薬価未収載品です。保険の対象とはなりません。