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下垂体機能障害に伴う無排卵症排卵誘発剤「オビドレル皮下注シリンジ」が国内承認

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厚生労働省は9月28日、メルクセローノ株式会社(本社:東京都目黒区下目黒)のコリオゴナドトロピンアルファ(遺伝子組換え)製剤「オビドレル®(Ovidrel®)皮下注シリンジ250μg」について、“視床下部-下垂体機能障害に伴う無排卵又は希発排卵における排卵誘発及び黄体化”と、“生殖補助医療における卵胞成熟及び黄体化”の効能又は効果で、製造販売を承認した。


オビドレル皮下注シリンジ250μg
「オビドレル®皮下注シリンジ250μg」
(OVIDREL® injectable)



効能・効果の、“視床下部-下垂体機能障害に伴う無排卵又は希発排卵における排卵誘発及び黄体化”と、“生殖補助医療における卵胞成熟及び黄体化”とは―――

脳の視床下部にあって、7種類のホルモンが分泌されている下垂体前葉から、ゴナドトロピンと呼ばれる排卵や妊娠に必要な黄体化ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌されるが、何らかの機能障害によってゴナドトロピンの分泌が明らかに欠乏した場合、無月経、無排卵周期症、稀発月経などの無排卵症になり、成熟卵胞の排卵を認めない状態の事。


下垂体機能障害による無排卵症


これまで日本では、無排卵性不妊症治療薬として、ヒト尿由来絨毛性性腺刺激ホルモン(u-hCG)製剤が30年以上、又、排卵誘発剤としてヒト下垂体性性腺刺激ホルモンhMG(FSH)-hCGが無排卵症などの効能・効果で使用されて来ました。


オビドレルOvidrel_injection_use

今回新たに承認された「オビドレル®(Ovidrel®)皮下注シリンジ250μg」は、遺伝子組換えヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(r-hCG)製剤であり、ヒト尿由来製剤より安定的に供給出来るといった利点がある。



【本剤の組成・性状(1本中含量)】
有効成分:コリオゴナドトロピン アルファ(遺伝子組換え)250μg

【用法及び用量】
コリオゴナドトロピンアルファ(遺伝子組換え)として250μgを単回皮下投与する。
注意事項:血清エストラジオール濃度や超音波検査により十分な卵胞の発育を確認した上で投与する事。

【投与の際の注意】
本剤の投与に当たっては、患者及びパートナーの検査を十分に行い、本剤の投与の適否を判断する事。特に、甲状腺機能低下、副腎機能低下、高プロラクチン血症及び下垂体又は視床下部腫瘍等が認められた場合、当該疾患の治療を優先する事。
 尚、排卵誘発及び黄体化の場合、本剤の投与対象は、WHOグループⅠ又はⅡ(多嚢胞性卵巣症候群を含む)に相当する排卵障害である。

◎ 本剤は、不妊治療に十分な知識と経験のある医師が使用する事。
◎ 本剤投与により、予想されるリスク及び注意すべき症状について、あらかじめ患者に説明を行う事。







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